OMAが東京初のプロジェクト

 五輪後には、虎ノ門ヒルズ森タワーの桜田通りを挟んだ西側の街区にステーションタワーを建設する。特徴は、日比谷線の虎ノ門新駅と一体開発することだ。「森タワーは道路と建物を一体的に整備する都市再生モデルだった。ステーションタワーは地下鉄駅と街を一体開発する新たな挑戦となる。交通インフラと街を一体開発する都市再生モデルとなる。これまでと違う空間が出来上がる」(辻社長)

虎ノ門ヒルズステーションタワーの駅前広場イメージ(資料:森ビル)
虎ノ門ヒルズステーションタワーの駅前広場イメージ(資料:森ビル)
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虎ノ門ヒルズステーションタワーのビジネス交流施設の内観イメージ(資料:森ビル)
虎ノ門ヒルズステーションタワーのビジネス交流施設の内観イメージ(資料:森ビル)
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 現在、虎ノ門ヒルズと同規模のオフィスやホテルなどを複合させたタワーを検討している。ステーションタワー最上部には、ビジネス交流施設をつくる。虎ノ門ヒルズ森タワーと人工地盤で結ぶ計画だ。

虎ノ門ヒルズステーションタワーの低層部・ブリッジのイメージ(資料:森ビル)
虎ノ門ヒルズステーションタワーの低層部・ブリッジのイメージ(資料:森ビル)
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 2022年度完成を目標として今後、詳細を詰める。16年2月に虎ノ門一丁目・二丁目地区市街地再開発準備組合を設立した。外観デザインはOMAのプリンシパルである重松象平氏が、同事務所創立者のレム・コールハース氏と共同で手がける。OMAの東京初のプロジェクトとなる。