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どこまでハイリスク? 軒ゼロ住宅の正体を見極めろ

2017/01/13

日経ホームビルダー

 都心の狭小地などを中心に、軒の出が小さい、いわゆる「軒ゼロ住宅」が増えている。「気が進まないが、顧客から頼まれたら軒ゼロ住宅でも建てざるを得ない」――。こんな悩みを持っている人は少なくないだろう。だが、安易な軒ゼロ住宅の建設が、住宅会社の経営上のリスクに発展するとしたらどうだろうか。

 住宅瑕疵保険会社大手、日本住宅保証検査機構(JIO)の西山祐幸常務取締役は、「過去の事故案件のなかには、大都市圏で『軒ゼロ』デザインばかりの住宅を分譲し、その半数以上で雨漏り事故が連続して発生したケースもあった。雨漏りを大量に起こした住宅会社はその後、ほぼ例外なく倒産している」と警鐘を鳴らす。

 実際、軒ゼロ住宅の雨漏りトラブルは後を絶たない。雨漏り調査などを行う第一浜名建装(浜松市)の久保田仁司社長や、神清(愛知県半田市)の神谷昭範常務取締役は、事例を示しながら、軒ゼロ住宅の雨漏りリスクを説明する〔記事1を参照〕

 軒ゼロ住宅で雨水浸入の起点となりやすいのが、屋根と外壁の取り合い部だ。この部位では、「防水しながら風を通す」という難度の高い納まりが求められる。そこで活用されているのが、防雨効果のある換気部材だ。これには大きく2つの種類がある〔記事2を参照〕

 雨漏りリスクの高い軒ゼロ住宅。いったい、どう付き合えばよいのか。学識経験者、工務店経営者、雨漏り診断士の3人に話を聞いたところ、建て主への説明責任、庇の重要性、軒ゼロの雨漏り防止策など、実務に役立つ知見が得られた〔記事3を参照〕

 押さえるべきポイントを理解しておけば、軒ゼロ住宅でもリスクの低減は可能だ。玉善(名古屋市)のように、軒ゼロ住宅を多数手掛けながら、ほとんど雨漏り事故を起こさない住宅会社も存在する。軒ゼロ住宅の何が課題で、どう対応すればいいのか。顧客に求められてからアタフタしないためにも、軒ゼロ住宅の問題点と対策を知っておきたい。

小谷 宏志安井 功日経ホームビルダー

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