鳴り物入りで完成した環境配慮建築も、完成後の実情を知る機会は意外に少ない。この10年内に竣工し、国内外の建築賞などを複数受賞した注目建築のその後を追跡。運営者の声、エネルギー消費量などのデータも交えながら、その“実力”を探った。設計時の意図が運用の現場まで浸透しているか。発注者との関係がポイントだ。
目次
対談/気流をつくらず冷気取り込む
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三分一博志氏(三分一博志建築設計事務所 代表)×濵中満氏(直島町 町長)
直島ホール(2015年完成)
2017年日本建築学会賞作品賞、第58回BCS賞(2017年)などを受賞
運用検証/自然の力と最新設備使い分け
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YKK80ビル(2015年完成)
ASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)Technology Awardsで世界レベル表彰最優秀賞、第58回BCS賞(2017年)などを受賞。LEED(米国の建築物環境評価制度)の「新築テナント」でプラチナを取得 -
ROKIグローバルイノベーションセンター(2013年完成)
2017年日本建築学会賞作品賞、2016年度 JIA日本建築大賞、第56回BCS賞(2015年)などを受賞 -
アロン化成ものづくりセンター(2011年完成)
第17回(2016年度)JIA環境建築賞の最優秀賞などを受賞
米国現地ルポ/敷地環境や内装も重視
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カリフォルニア科学アカデミー(2007年完成)
2009年ASLA(米国造園家協会)賞を受賞。LEEDの「新築」と「既存建物の運用」でプラチナをW取得 -
USGBC本部(2009年完成)
LEED「インテリア設計」でプラチナを取得 -
現地撮影の未掲載写真と図面
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