真夏の電力使用量ピークを抑制する動きは、国民のコンセンサスとなっている。加えて、将来の経済状況が不透明な現在、建物の所有者は維持管理コストの低減を求めている。その大きな比率を占める光熱費削減は社会の要請だ。建物の性能や使い勝手を損なうことなく光熱費を下げる方法を知っていれば、顧客に新たな提案をする際の大きな武器になる。設備の刷新で熱源光熱費を大幅に削減した京都駅ビルなどの実例を取材。エネルギーの“削りしろ”を見極めるコツを探った。
目次
- 光熱費削減の成否
カギ握るデータ分析+最新技術 - 京都駅ビル(京都市)
熱源光熱費を年間で6割削減 - 東京国際フォーラム(東京都千代田区)
演出効果を損なわず照明交換 - 弁天プラザビル(新潟市)
採算性確認して最新設備を導入 - 成蹊学園(東京都武蔵野市)
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各施設の詳細な省エネ実績データ