急増する訪日外国人旅行者。多様化する宿泊ニーズを取り込もうと、宿泊施設の開発競争が白熱してきた。2016年度は宿泊業用建築物の全国着工床面積が18年ぶりに200万m2を突破。17年6月には住宅宿泊事業法、いわゆる民泊新法が成立し、全国的に民泊が解禁される日も迫る。この大競争を生き残るには、“体験”で旅行者の心をつかむ施設デザインがカギとなる。

写真右側に写るのが、奈良県吉野町の吉野川沿いにオープンしたゲストハウス「吉野杉の家」。詳細は<a href="/atcl/bldnad/15/170622/010400012/">こちら</a>(写真:生田 将人)
写真右側に写るのが、奈良県吉野町の吉野川沿いにオープンしたゲストハウス「吉野杉の家」。詳細はこちら(写真:生田 将人)
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2016年度の宿泊業用建築物の全国着工床面積は208万5490m2。18年ぶりに200万m2を超えた。 棟数は1568棟に上り、リーマンショック前の水準へと戻った(資料:国土交通省「建築着工統計」をもとに日経アーキテクチュアが作成)
2016年度の宿泊業用建築物の全国着工床面積は208万5490m2。18年ぶりに200万m2を超えた。 棟数は1568棟に上り、リーマンショック前の水準へと戻った(資料:国土交通省「建築着工統計」をもとに日経アーキテクチュアが作成)
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目次

Part1 Airbnbが挑む地域再生 “黒船”が示す民泊の未来
Part2 宿泊デザインの新潮流 ディープな日本体験で差別化
Part3 宿泊施設の開発動向 訪日客の「コト消費」を狙え