日経アーキテクチュアと日経ホームビルダーは2016年度の「建材設備大賞」で、壁並みの断熱性能を実現した5層ガラスの樹脂窓「レガリス」を大賞に選んだ。審査委員に「建築に対する本質的な問い掛けだ」と高く評価された。
建材設備大賞は、都市や建築・住宅の未来を切り開く優れた建材・設備を表彰することで技術や産業の発展に寄与し、社会に貢献することを目的として日経アーキテクチュアと日経ホームビルダーが実施。前身の「ECHO CITY製品大賞」から数えて今回で4回目になる。
対象は2015年1月~16年9月に発売された建材・設備で、建材・設備メーカーから32製品の応募があった。建築家の内藤廣氏を委員長とする審査委員会で大賞1点と、特別賞3点を選んだ。
建材設備大賞=レガリス(LIXIL)
特別賞=タイベックシルバー(旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ)、デカノキ すとっ葉゜ーU11号(タニタハウジングウェア)、高断熱玄関ドアInnoBest D70 D50(YKK AP)(社名の五十音順)
大賞を受賞したのは、LIXILの「レガリス」。特殊薄板ガラスを5層重ね、熱貫流率(U値)0.55W/m2・Kを実現した。10kg/m3程度のグラスウールを厚さ約85mm充填した壁に匹敵する断熱性能だ〔写真1〕。
特別賞は、旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツの「タイベックシルバー」、タニタハウジングウェアの「デカノキ すとっ葉゜(ぱ)ーU11号」、YKK APの「高断熱玄関ドアInnoBest D70 D50」が受賞した〔図2〕。