ずさんな対応では病気に
「昔、飼っていたから分かっている」「聞きかじった内容で同じようにつくればいい」などと言って、犬や猫に対していい加減な知識で建設や改修の仕事を進めるのは好ましくない。不十分な対応は、ペットにストレスを与えて病気にしたり、思わぬ事故によるけがを招いたりする恐れがあるからだ。
一級建築士でペットの生態に詳しいネコアイの清水満代表は、ペットに配慮した住宅の建設・改修時の心得を次のように説く。「まずはその生態や行動をよく知る。さらに、飼い主から個体ごとの特徴や性格、健康状態、好み、飼育状況などを聞き出す。そのうえで、個々のペットに合わせた提案を考える」
次記事からは、犬や猫と居住者が心地よく過ごせる住宅を実現するうえで重要な4つのテーマを取り上げる。ペットに配慮した建物の専門家の視点を踏まえ、設計や施工に対する基本的な考え方を紹介する〔写真1〕。
〔写真1〕3人のエキスパートが指南
ネコアイ 代表
前田敦計画工房 代表
HOUSE-ZOO 代表