熊本地震は21年前の阪神・淡路大震災を上回る恐るべき破壊力を見せつけた。阪神では新耐震基準(81年以降)の住宅被害は軽微だったが、熊本では最新基準(2000年以降)の住宅でも倒壊被害が続出した。なぜ最新基準でも倒壊を防げなかったのか。被災住宅(等級2)の図面をもとに、倒壊の原因を徹底検証する。
目次
- Part 1 壁位置の上下不ぞろいが弱点に
- Part 2 見えてきた崩壊プロセス
- Part 3 「地盤主因説」に見方分かれる
- Part 4 「壁量2倍」の住宅はほぼ無傷
- Part 5 軽量鉄骨住宅、倒壊の原因は?