現場改善 男性の常識覆す提案を期待

 神戸市内、JR三ノ宮駅からも近い市街地で、2018年3月の竣工を目指して10階建てのオフィスビルの建設が進んでいる。現場内に立つ5人の若手は、女性の活躍拡大に向けて日本建設業連合会(日建連)が展開する「けんせつ小町工事チーム」の1つ。明らかに現場の雰囲気が華やかに変わる。

竹中工務店 磯上オフィスビル(仮称)作業所
竹中工務店 磯上オフィスビル(仮称)作業所
神戸市中央区に建設中の延べ面積約2万2700m2のオフィスビル。設計は竹中工務店・昭和設計JVで、竹中工務店が施工を担う。日建連が取り組む「けんせつ小町工事チーム」の1つ。左から、井上和佳子氏、諸岡恭子リーダー、市坪佑梨氏、村本郁花氏、木原智美氏(写真:日経アーキテクチュア)
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 竹中工務店神戸支店磯上オフィスビル(仮称)作業所の中原卓郎所長は、小町チームを配置した理由を次のように説明する。「現場の構想を練るなかで、地域や社会に開かれた現場にしようと考え、『女性が活躍する現場』を目標の1つに据えた。また、この業界は男性の目線が強かった。これまで当たり前だと思っていたことでも、女性の目線で見ればおかしなこともあるだろうと考えた」