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特集2 住宅の技

数値と体感の一致、そこに楽しさ

インタビュー「私が省エネに目覚めたわけ」堀部安嗣氏

2017/12/08

学生向け特別版「建築の鼓動&土木のチカラ2019」は1冊丸ごとPDFでもお読みいただけます。雑誌と同じレイアウトで、迫力ある見開きの写真をそのままに。 [PDFをダウンロード(116ページ、約57MB)

2016年6月~17年1月開催の「里山住宅博 in KOBE2016」で堀部氏は、ヴァンガードハウス「これからの家」の設計を手掛けた。力を入れる省エネ住宅に対する考え方を聞いた。

──「これからの家」の設計はもともと、「地域の工務店と同じフィールドでつくる『普通の家』」という依頼内容だったと聞いています。

 私にとっては不特定多数の人に向けた、いわば“レディメード”に初めて取り組んだ住宅プロジェクトです。長期優良住宅の認定取得が前提でした。従来から温熱環境などへの興味はあり、自分なりに取り組んできたつもりでしたが、これまで手掛けた注文住宅ではその要望を前面に出す顧客はいなかった。

「省エネ」は設計面の制約にならない
「これからの家」の外観。既製品の木製サッシとアルミ樹脂複合サッシをそれぞれ外付けし、室内から枠が見えないようにディテールを工夫している(写真:生田 将人)

 不特定多数の人に届ける家である以上、「物差し」が必要。性能を客観的に数値化して見せる、ということです。私としては、その挑戦が自分にとって新しいステップにつながるのではないかという期待を抱いて取り組みました。

──設計過程で、従来の家づくりと違う“制約”を感じたことは?

 束縛されるようなネガティブに感じたプロセスはなかった。期待どおり、いろいろな発見があって楽しく向き合えました(笑)。家づくりで、もともと私は、全面ガラス張りなど熱損失の大きい設計はしてきませんでした。その点で、省エネ住宅との相性が良かったのかもしれませんね。

 住宅設計では、多くの設計者も似ていると思いますが、敷地や周辺の環境、住まい手が求める暮らしやすさといった与条件を総合的にひも解くところから始めますよね。「これからの家」も、そうしてラフなプランをまとめたうえで、例えば断熱気密性能で目指す水準とか、開口部の位置や大きさ、部材選びとか、検討を進めていきました。その過程で“制約”のように感じた部分はなかった。むしろ様々なことに改めて気付きました。

聞き手:小原 隆=省エネNEXT編集長日経アーキテクチュア

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