湿度と温度を測定

 暑くもなく寒くもない10月18日、隊員たちはK邸を訪れた。地下に下りるとヒヤリとした空気を感じたが、最初は湿っぽさやカビ臭さをそれ程感じなかった。

 しばらくすると窓の木枠に触れていた隊員の一人が、「木部がかなり湿っている」と声を上げる。皆で他の木部を調べ始めると、周辺の木部のあちこちにカビを発見した。Kさんに尋ねると、窓まわりはよく結露していたという。

(写真:日経ホームビルダー)
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 衣類がカビの被害に遭ったという、寝室の洋服タンスも確認した。扉を開けた瞬間、強いカビのにおいを感じ、近くにいた隊員たちが皆、顔をしかめた。アレルギー体質の隊員は目を赤くして鼻をすすり上げ、耐え切れず上階へ逃げた。

 K邸を見て回った後、温度と湿度の実態を把握するため、地下1階の寝室や書斎にある納戸内など計5カ所に温湿度センサーを設置。8日間にわたり測定した。

 次回「窓を開けても開けてもジメジメする家(中編)」では、気になる寝室と納戸の測定結果を見ていく。

(写真:日経ホームビルダー)
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(初出:日経ホームビルダー2007年12月号 当時の記事のまま再掲載)