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今号の1枚|日経アーキテクチュア

2000個以上の木型を展示、鋳物メーカーの“見せる倉庫”

能作 設計:アーキヴィジョン広谷スタジオ

2017/10/05

日経アーキテクチュアの最新号に掲載した建築物をピックアップ。今号の1枚は、車田保さんが撮影した「能作」です。「建築プロジェクトデータベース」(ウェブ有料会員サービス)では、雑誌の発行と連動して最新の建築情報を更新。概要データや写真・図面などを見ることができます。

エントランスを入ると現れる高さ2層分の「木型倉庫」。鋳型製作に使う2000個以上の木型を収める倉庫を、展示スペースとしてデザインした(写真:車田 保)

(日経アーキテクチュア9月28日号フォーカス建築から)

 4月末にオープンした鋳物メーカー、能作の新社屋が多くの来場者で活気づいている。ショップや工場見学などに訪れる人の数は、旧社屋だった前年の12倍に膨らんだ。にぎわいを地域全体に波及させようと、ディスプレーなどにも工夫を凝らした。

 富山県高岡市の鋳物メーカー、能作の新社屋に、大勢の見学者が押し寄せている。2017年4月27日のオープン以来、訪れる人は毎月約1万人。16年は年間で1万人だったというから12倍に膨らんだ。「年間5万人程度かと思っていた。これほど増えたのは全くの予想外で、対応に追われている」と、同社の能作克治代表はうれしい悲鳴を上げる。

 1916年の創業以来、同社は仏具や茶道具となる鋳物の生地を、地元の問屋に卸してきた。長く名前が表に出ることのない下請けだった。10年あまり前から、食器などオリジナル商品の直販に乗り出すと知名度が上がり、工場の見学者も増え始めた。

 「旧社屋が手狭になったことに加え、地域の産業観光の拠点をつくろうと思い、移転して新社屋をつくった」。能作代表がそう話す新社屋は、高岡市の南部に位置する。広がる青田に映える紅色の外観が目印だ。建物は鉄骨造の2階建て。大きな屋根の下に、本社機能のほか、鋳物工場やショップ、カフェ、ギャラリー、鋳物づくりの体験工房などが収まる。ショップやカフェのある空間は、誰でも自由に入ることができる。

 エントランスを入った人たちの目を奪うのが、高さ2層分に立ち上がる「木型倉庫」だ。鋳型をつくるために使う2000個以上の木型を収める倉庫を、ガラス張りの“見せる倉庫”にデザインした。「木型は、鋳物づくりの初めの工程で使うものだから、訪れた人たちにも最初に見てもらおうと思った」。設計を手掛けたアーキヴィジョン広谷スタジオ(東京都新宿区)の広谷純弘代表はそう話す。今でも使っている現役の木型なので、時々、木型を取り出したり、戻したりしていく職人の姿が見られる。倉庫の裏手は、そのまま鋳物場につながっている。

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松浦 隆幸=ライター日経アーキテクチュア

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