第5問は伊東豊雄氏

 最終問題は、もはや巨匠といってもよいほど多くの賞を受賞している伊東豊雄氏です。今年5月には村野藤吾賞を受章し、7月には日本人3人目となるUIAゴールドメダルの受章が決まりました(関連記事「伊東豊雄氏がUIAゴールドメダル受賞!」)

 村野藤吾賞の対象となったのは、2016年に台湾・台中市に完成した台中国家歌劇院です。

 台中国家歌劇院の内部は至るところが3次元の曲面で囲まれています。コンクリートの曲面の施工には、「トラスウォール工法」を採用しました。工場で加工した鉄筋部材を現場に運搬して設置し、メッシュ型枠を固定してコンクリートを打設する方法です。施工を担当した麗明営造にとっては初めての工法でした。

 では、ここで5問目です。

1階のインフォメーションカウンターなどが並ぶスペース。3次元曲面が続く構造で、洞窟のような空間が連続している(写真:日経アーキテクチュア)
1階のインフォメーションカウンターなどが並ぶスペース。3次元曲面が続く構造で、洞窟のような空間が連続している(写真:日経アーキテクチュア)
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Q.台中国家歌劇院を構成しているコンクリートの曲面は、何という幾何学ルールによって出来ているでしょう。

A.ハイパーボリック・パラボロイド
B.エリプティック・パラボロイド
C.カテノイド
D.コーン
E.クロソイド