第2問の答えは……

 答えはEの茶わんです。

 岐阜県笠原町(現・多治見市笠原町)でモザイクタイルの生産が盛んになったのは戦後のこと。戦前は茶わんの産地として知られていました。藤森氏は町の歴史を外観に表現したいと考え、外壁に土を塗り、タイルや茶わんを砕いて埋め込みました。

 その外壁が来館者、特に女性の興味を引くようで、女性客は必ずといってよいほど、その写真を撮っていきます。

多治見市モザイクタイルミュージアムの入り口周辺(写真:車田 保)
多治見市モザイクタイルミュージアムの入り口周辺(写真:車田 保)
[画像のクリックで拡大表示]

 ちなみに、日経アーキテクチュア8月24日号では、特集「藤森照信 異端からの逆転」を掲載します。お楽しみに。

 では、3問目以降は後編へ。