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【2003年】ホテル再生に異分野の才能が結集

書籍「ブリッジング」出版記念トークセッション案内

2017/06/16

企業や行政の組織の人材と外部のクリエイターの協働の在り方を解説する「ブリッジング -創造的チームの仕事術- 」の出版を記念し、著者の広瀬郁氏と、エリア再生ビジネスの専門家である木下斉氏のトークセッションを6月20日(火)に開催する。広瀬氏の仕事の出発点は、2003年の日経アーキテクチュアで取り上げている。

 「目新しい建築やデザインの力だけに頼るのではない。異分野の人たちが集まり、本当に良いサービスや空間とは何かを突き詰めた結果、新しいスタイルのホテルが生まれた。建築界はこうした動きを今後、無視できないだろう」──。

 2003年に、日経アーキテクチュアがこう記したリノベーションプロジェクトがあります。東京・目黒通り沿いで遊休化していた旧ホテルをクリエイターなどのためのレジデンシャルホテルとして再生した「クラスカ」です(日経アーキテクチュア2003年12月8日号CLOSE-UP改修)。

 同プロジェクトに出発点から関わった一人、広瀬郁氏(トーン&マター代表、当時・都市デザインシステム事業開発室)は、「経営コンサルタント会社に勤めていたとき、ニューヨークのマーサーなど新しいスタイルで質の高いホテルに刺激を受けた。日本になぜこういうホテルがないのだろうと思っていた。同時に、古い建物の再生ビジネスにも興味を持っていた」と、その記事中でコメントしています。

こちらは日経アーキテクチュア特別編集版「商空間デザイン」2003 WINTER(2003年12月8日発行)の「発信するリノベーション~都市の『顔』を担う再生プロジェクト」より。「クラスカ」を人間ウォッチングと名づけたイラストと共に紹介している(資料:日経アーキテクチュア)
「ブリッジング -創造的チームの仕事術- 」(広瀬郁著、日経BP社発行)。クラスカ以外に、広瀬氏が参画した18の「ブリッジング」実践事例の概略を紹介している(資料:日経アーキテクチュア)

 そこでの経験から始めて広瀬氏は、旧来の管理型のプロジェクトマネジメントの抱えがちな課題を克服するための方法として近年、「プロジェクトデザイン」と呼ぶ創造プロセスを提唱しています。クリエイティブな仕事に携わる人なら当たり前と考える創造の手続きや仕事の“常識”が、多重構造になった組織を相手にすると理解されにくい、あるいは通用しにくい。これを乗り越える方法をクラスカ以後の仕事から導き出し、実践書としてまとめたのが新著「ブリッジング -創造的チームの仕事術-」です。

「ブリッジング -創造的チームの仕事術- 」(広瀬郁著、日経BP社発行)。企業や行政の組織の人材と外部のクリエイターの協働の重要性、その有効な在り方や方法を解説している。上は、そうした協働プロジェクトのロードマップを示したイラスト(資料:日経アーキテクチュア)

 6月20日(火)、その「ブリッジング」の出版を記念し、2013年発行の書籍「まちづくり:デッドライン」の共著者である木下斉氏(エリア・イノベーション・アライアンス代表)とのトークセッションを開催します。広瀬氏がエリアマネジメントの仕事に関わる東京・神田錦町を会場に選び、「エリアビジネスと“個人”の力」をテーマに、ざっくばらんに語り合う場となります。現在、参加申し込みを受け付け中。

[開催概要]

●木下斉×広瀬郁 トークセッション
「まちを活かす“個人”の力」~書籍『ブリッジング』出版記念

期日 2017年6月20日(火)
時間 トークセッション19:00~ 懇親会20:45~
場所 HASSO CAFFE with PRONTO(東京都千代田区神田錦町3-22)
会費 2,000円(税込み、懇親会込み)
申込 http://peatix.com/event/271244(定員制)


 今回は冒頭で触れている日経アーキテクチュア2003年12月8日号CLOSE-UP改修「クラスカ」の記事のPDFを一般会員向けに無料公開します。


[登壇者略歴]

木下 斉(きのした ひとし)
一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事、一般社団法人公民連携事業機構理事、内閣官房地域活性化伝道師。高校時代に全国商店街による共同出資会社の初代社長に就任し、地域活性化につながる事業開発、関連省庁・企業と連携した調査研究事業を立ち上げる。このときの経験から、補助金依存と非成果主義に陥った日本のまちづくりに疑問を持ち、経営手法を用いるまちづくりを志す。現在、札幌市や熊本市のような政令市から、岩手県紫波町のような小さな町まで全国各地でまち会社の事業開発を推進。著書に『稼ぐまちが地方を変える』『地方創生大全』『まちづくりの経営力養成講座』など。

広瀬 郁(ひろせ いく)
プロジェクトデザイナー、株式会社トーン&マター代表、NPOピープルデザイン研究所理事。建築学を専攻後、外資系経営コンサルティングファーム、不動産企画開発会社に勤務。ホテル「CLASKA」では総合プロデュースを担当。独立後は、事業計画とクリエイティブの融合を目指し、施設・まちづくり・都市計画を中心に、プロジェクト自体をデザインする企画業務に参画。企業・行政などの「組織」と才能ある「クリエイター」のコラボレーションを生むチームを組成し、多岐にわたる新奇性の高いプロジェクトを推進中。著書に『建築プロデュース学入門』『ブリッジング―創造的チームの仕事術』(日経BP)がある。

■関連図書

BRIDGING ブリッジング - 創造的チームの仕事術 -

「プロジェクトデザイン」で、あなたの働き方は変わる
企業や行政の組織の人材と外部のクリエイターが対等に協働し、プロジェクトを成功に導く。“日本型組織”の悩みを克服する新しいマネジメント手法の実践的解説書

著:広瀬郁(トーン&マター代表)
発行:日経BP社
価格:本体2,000円+税

山本 恵久日経アーキテクチュア

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