【前回までのあらすじ】「ぜひ、桜下村塾に参加させてほしい!」そう頼み込んできたのは隣町の有力工務店社長の山源さんだった。理由を聞いてみると、設計図面・仕様書通りに施工しているにもかかわらず「山源工務店は悪徳業者だ」という身に覚えがない悪評がたち、次々と顧客に逃げられているという。他人事ではないと思った一平太とみどりさんは山源の顧客たちに事情を聞いて歩いた。そして、ある夜、一平太のもとに電話をかけてきたのが一番の「ウルサ型」の客だという《牛島さん》の奥さんだった……。

この作品は取材と調査にもとづくフィクションです(初出:日経ホームビルダー 2000年10月号)