• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

日経アーキテクチュアトップシリーズ3 『音とにおいの「クレーム地獄」を回避する!』 > 記事(前のページ)

ALT

シリーズ 『音とにおいの「クレーム地獄」を回避する!』 その2

まずは、見えない〔敵〕の正体を知ろう!<後編>

2017/04/14

日経ホームビルダー

……>

顧客対応講座

 住まいの見えざる敵=音とにおい――。それは、新居の引き渡しが終わり、施主が入居してから初めて発見されるというやっかいな相手だ。しかも、原因を調査しても、その正体を突き止めにくいという特徴がある。

 今回は、音とにおいの原因解明と解決策をテーマに、大きなトラブルへと発展する前に用意すべき「転ばぬ先の杖」を提言したい。

 まずは基本的なデータをおさえておこう。施主たちは、どんな音を「騒音」と感じ、不満を覚えるのか? グラフ(1)がそのワースト10だが、「屋外の自動車音」が1位。次いで「上階を歩く音」「トイレの流水音」となる。取り組むべき課題としては、「外壁・外部建具の遮音性向上」「天井と床の防音・遮音性向上」「設備騒音の対策」があげられる。

 「隣室の話し声・TV音」では、一戸建てに比べてマンションやアパートで不満が多かった。身内の音には寛容だが、他人がたてる音はガマンできない。そんな心理的要因がからむのも「騒音問題」のひとつの特徴である。

 グラフ(2)は、騒音を住宅の構造別に見たもの。やはり、総じて「屋外の自動車音」に不満が集まっているが、特に「木造・2×4」が顕著だ。「上階を歩く音」「洗濯機の音」「階段の昇降音」「雨戸を開閉する音」も同じ傾向を示している。木造系の住宅は、構造上、アコースティック・ギターのボディーのように音を増幅・反響させてしまう特性があるようだ。床・天井の素材や張り方になんらかの工夫が必要ということだろう。

 「上階を歩く音」では「軽量鉄骨造」への不満の少なさが目立っているが、この工法では、2階の床(床下)に遮音性が高い軽量気泡コンクリート板を使う例があり、この仕様が功を奏しているのかもしれない。

グラフ(1)(2)は、2002年8月「住宅の音環境についてのアンケート調査報告書」日本健康住宅協会(音・振動環境部会)より。調査対象は、年齢・居住する住宅形態などが偏らないように配慮した137件(関西エリア128件、関東エリア9件)。取材協力/NPO法人「日本健康住宅協会」 http://www.kjknpo.com/
グラフ(1)(2)は、2002年8月「住宅の音環境についてのアンケート調査報告書」日本健康住宅協会(音・振動環境部会)より。調査対象は、年齢・居住する住宅形態などが偏らないように配慮した137件(関西エリア128件、関東エリア9件)。取材協力/NPO法人「日本健康住宅協会」 http://www.kjknpo.com/

この作品は取材と調査にもとづくフィクションです(初出:日経ホームビルダー 2006年7月号)

日経ホームビルダー=企画村瀬春樹=作みやぞえ郁雄=画日経ホームビルダー

ページの先頭へ

日経アーキテクチュアトップシリーズ3 『音とにおいの「クレーム地獄」を回避する!』 > 記事(前のページ)

日経アーキテクチュア

このページをスキップする