BELS(ベルス)は、省エネ性能のランクに応じて5段階の星マークで表示する。BELSの表示ラベルには何を記載するのだろうか。表示ラベルの内容、評価書の項目、ZEBやZEHの表記方法、営業ツールに利用できる表示プレートなどについて説明する。

 2016年4月に一部施行された「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」では、第7条において「住宅事業建築主その他の建築物の販売又は賃貸を行う事業者は、その販売又は賃貸を行う建築物について、エネルギー消費性能の表示をするよう努めなければならない」と、事業者に省エネルギー性能の「見える化」を求めている。

 「見える化」の具体的なルールを定めたのが、「建築物の省エネ性能表示のガイドライン(建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針)」。第三者認証と自己評価によるエネルギー消費性能の表示方法を定めている。

 第三者認証の中心となるのは、住宅性能評価・表示協会が運営するBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)だ。BELSの表示ラベルには、建物用途に応じて下図のような表示項目を定めている。

一戸建ての住宅、共同住宅の表示項目(資料:住宅性能評価・表示協会)
一戸建ての住宅、共同住宅の表示項目(資料:住宅性能評価・表示協会)
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非住宅・複合建築物の表示項目(資料:住宅性能評価・表示協会)
非住宅・複合建築物の表示項目(資料:住宅性能評価・表示協会)
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