今年2月、ローソンの新店舗がコンビニエンスストア業界で初めてBELSの5つ星を取得した。太陽光発電による創エネも行い、ZEBも達成。環境配慮モデル店舗での省エネへの取り組みを第三者評価することが、取得の目的の一つでもある。
──2月17日に東京都小平市でオープンした環境配慮モデル店舗は、建築物省エネルギー性能表示制度「BELS(ベルス)」の5つ星を取得しました。
BELSの5つ星の取得は、恐らくコンビニエンスストア業界では初めてのことだと思います。
当店舗は、パッシブデザインに加えて、性能の高い設備機器を取り入れて効率的に省エネを図るとともに、22kWの太陽光発電による創エネも行います。
建物は、地上1階、鉄骨造、延べ面積225.73m2。太陽光発電を除いた設計一次エネルギー消費量の基準一次エネルギー消費量からの削減率は61%で、BEI=0.39となり、5つ星です。また、太陽光発電を加えた削減率は100%を達成し、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)となりました。
──この店舗をモデルとして、水平展開する予定はありますか。
当社では2008年から毎年1店舗ずつ、それぞれ異なるテーマで環境配慮モデルの店舗をつくってきました。いずれも実験の意味合いがあります。場所は、一昨年は愛知県豊橋市、昨年は姫路市など、東京に限りません。それぞれで採用した技術や設備機器の中で省エネに効果が見られ、コストが見合ったものなどは他の店舗で水平展開していく予定です。
そうした流れの中で、当店舗では、BELSの取得もテーマの一つになりました。取得することが、当社のこれまでの省エネに関する取り組みへの第三者評価につながると考えたからです。