洞窟状の駅舎のデザイン

 新駅3つのうちの72通り駅と86通り駅は、地下約45mの場所(日本の都営地下鉄大江戸線・六本木駅が地下42.3m)に、ドリルや爆破を使って掘削しつくられた。岩盤の質が良かったため、柱の無い洞窟のような空間にすることが可能だった。1940年以前につくられたNY地下鉄駅は柱で支える構造となっていたため、洞窟状の駅はデザイン的に新しいものになる。魅力的かつ視界を遮るものがないのは、駅という特質上安全性の確保にもなる。

 新駅残り1つの96通り駅は、1970年代に掘られた浅い場所にあるトンネルに接続するため、地下15~18m程度につくられた。

96通り駅。高い天井と空間を活かしたデザイン。中2階を設け、そこに切符売り場などを設けた。将来の乗客増も見込んだ規模となっている(写真:©Charles Aydlett courtesy AECOM-Arup JV)
96通り駅。高い天井と空間を活かしたデザイン。中2階を設け、そこに切符売り場などを設けた。将来の乗客増も見込んだ規模となっている(写真:©Charles Aydlett courtesy AECOM-Arup JV)
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96通り駅のエントランス。青いLEDライトで照らされたキャノピーが目印だ(写真:©Charles Aydlett courtesy AECOM-Arup JV)
96通り駅のエントランス。青いLEDライトで照らされたキャノピーが目印だ(写真:©Charles Aydlett courtesy AECOM-Arup JV)
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