地下に建設した調圧水槽の見学会、京浜エリアのプラント写真撮影会などが人気で、応募が殺到するという話をよく聞く。一般の人が簡単に見られるものではないというもの珍しさはもちろんのこと、機能美や巨大な構造物が発する力強さに引かれる人も多いのではないだろうか。

 今回紹介するのは、香港の下水処理施設。2015年9月18日から運用を開始した、HATS(Harbour Area Treatment Scheme)の「ステージ2」だ。香港中心部にほど近い、ストーンカッター島に建っており、最終的にビクトリア湾(香港島と九龍半島の間の湾)に放水される下水を薬品処理し殺菌するための施設である。

HATS「ステージ2」の施工中の様子。アラップの業務内容は、調査、フィージビリティースタディ、概略設計、入札図書作成、入札評価、発注業務、建設やコミッショニングのマネジメント(写真:Arup)
HATS「ステージ2」の施工中の様子。アラップの業務内容は、調査、フィージビリティースタディ、概略設計、入札図書作成、入札評価、発注業務、建設やコミッショニングのマネジメント(写真:Arup)
[画像のクリックで拡大表示]
下水の集水から、浄化・放水されるまでのイメージ図(資料:Arup)
下水の集水から、浄化・放水されるまでのイメージ図(資料:Arup)
[画像のクリックで拡大表示]
HATSの配置図(資料:Arup)
HATSの配置図(資料:Arup)
[画像のクリックで拡大表示]