35mスパンの乗り換えホール
エンジニアリングを担当したアラップは、アーネム市が提供したデータを分析し、各交通モードの利用者の割合を調べた。乗客の35%は鉄道利用者、25%がトロリーバス利用者、さらに25%が駅構内を市街地に向かって通過する歩行者だった。この統計に従って、各交通モードが極力交差しないよう駅の設計を行った。
周辺の起伏の多い地形、立体的に利用者を流動させる動線、それらを解決しバリアフリーとした結果、スラブも壁もうねったような有機的な曲面で構成された建築となった。メーンとなる乗り換えホールは、35mものスパンの大空間が出来上がった。