ETFEで覆われた屋上庭園

 屋上庭園を含むと全7層。駅機能は最下の2層分にあり、その上を覆うように、店舗やレストランなどの商業施設がある。

長辺方向の断面CG。高さの半分以上が水面下にある。止水のシートパイルは日本の技研製作所の鋼管矢板圧入工法が採用された(資料:Foster + Partners)
長辺方向の断面CG。高さの半分以上が水面下にある。止水のシートパイルは日本の技研製作所の鋼管矢板圧入工法が採用された(資料:Foster + Partners)
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 屋上庭園を覆う屋根は、クロスレール・プレイスで最も特徴的な木質グリッドシェル。スプルス材のグルーラム(集成材)のシェルである。シェルが構成する三角形は、透明なETFE(熱可塑性フッ素樹脂)のピロー(空気を入れたクッション状の膜材)で部分的に覆われている。屋根の両端は30m張り出したキャンチレバーとなっている。

屋上庭園の端にはレストランがある。都市の中に現れた、落ち着いた社交空間となっている(写真:Nunzio Prenna)
屋上庭園の端にはレストランがある。都市の中に現れた、落ち着いた社交空間となっている(写真:Nunzio Prenna)
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