屋根には5492枚の太陽光パネル

 「明日の博物館」は、LEED(Leadership in Energy and Environmental Design、米国発の建築環境性能評価制度)のシルバーを取得している。前述の屋根には小さいカードのような太陽光発電パネルが5492枚はめ込まれており、太陽の動きを追跡して、博物館で使用される電力の9%分にあたる量を発電する予定だ。

 地下には6基のポンプが配され、海底から冷たい水を吸い上げ、空調用冷凍機の冷却水に使用している。空調以外にも海水や雨水を外構の植物用散水やトイレ洗浄などに積極的に活用し、年間で960万リットルもの上水利用を削減できる試算である。

 周囲にめぐらされた水盤によって、建物内の室温を2℃下げる想定になっているそうだ。

ホール(写真:Bernard Lessa)
ホール(写真:Bernard Lessa)
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内観(写真:Thales Leite)
内観(写真:Thales Leite)
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