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編集長が語る日経アーキテクチュアの見どころ

“ブラック容認”は設計組織を滅ぼす

2017/04/26

 突然ですが、下のランキングは何の順位か分かるでしょうか。日経アーキテクチュアのアンケート調査に協力してくれた所員数50人以上の大手設計事務所を、あるテーマで点数化して上位を並べたものです。

 記事の見出しを見て「ブラックな職場のランキング?」と思った方、違います。その逆で、「働きやすい」大手設計事務所のランキングです。2017年4月27日号の特集「“ブラック”な職場との決別」では、設計事務所・建設会社にアンケート調査を実施し、様々な観点から「働きやすさ」を点数化。各種の比較表をつくるとともに、上位の会社などに先進的な取り組みを取材しました。

(写真:fatir29/Shutterstock)

 この特集を企画する1つのきっかけになったのは、本サイトのコラム「記者の目」で昨年10月26日に公開した「日本の設計業界は『ブラック』なのか?」という記事でした。

 この記事自体は、構造設計者の金田充弘氏と意匠設計者の吉村靖孝氏の対談イベントをリポートしたもので、主たる部分は日本と海外の設計職場の違いを語り合う内容です。決して日本の設計事務所が全般的に“ブラック”であると言っているわけではありません。ですが、「ブラック」という見出しのキーワードが琴線に触れた人が多かったらしく、予想をはるかに超えるアクセスがありました。

 そして11月に入ると、大手広告代理店・電通の過労死問題で厚生労働省東京労働局などが同社を強制捜査したことが大きく報道されました。長時間労働が社会問題化していきます。これは建築界についても労働環境に関して改めて考える時期だと思い、当初は今年の新年号で特集を組むことを考えました。ただ、やるならば場当たり的でなく、設計事務所や建設会社へのアンケート調査をもとに客観的に取材しようということになり、今号での掲載となった次第です。

 特集のリードを引用します。「大手広告代理店の電通に勤務していた若手社員の自殺が社会問題となり、にわかに長時間労働への対処が進みつつある。仕事のやりがいだけでなく、働く環境の魅力も高めなければ、建築界に明るい将来は開けてこない。働き方改革を実践する企業の取り組みを通じて、いわゆる“ブラック”な働き方と決別する手掛かりを探るとともに、独自の企業調査によって設計事務所と建設会社の働きやすさを分析した」

 特集の構成は以下のようなものになりました。

 冒頭のランキングは最後の章、「働きやすさランキング 57社の労働環境、大公開」の一部です。

 調査に強制力はありませんので、この調査に協力いただいた会社は、現在の労働環境に自信がある、あるいはこれから改善しようと真剣に考えているところだと思います。この場を借りて、調査協力にお礼を申し上げます。

宮沢 洋日経アーキテクチュア

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