特集は「経済・文化のスペシャリストと共に考える…」

 建築日和のイラストにも描いたように、今号の特集には、個人的に大ファンである現代美術家の山口晃さんが登場します。

 一体、何の特集なのか。タイトルは「経済・文化のスペシャリストと共に考える建築・都市『新しい一歩』」です。

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 日経アーキテクチュア41年の歴史上、最も長い特集タイトルかもしれません。今回の特集の狙いは、「つくる側の思い込みを解きほぐして、他者(特に一般の人)にどう伝わっているかを改めて考えてみること」。なので、特集タイトルも「これなら意図が伝わるだろう」という長めのものにしてみました。

 登場するのは下記の16人です。

  • 1.デービッド・アトキンソン氏(美術工芸工事会社経営)
  • 2.飯田泰之氏(エコノミスト)
  • 3.村井説人氏(ゲーム会社経営)
  • 4.村上萌氏(ブランディングプロデュース会社経営)
  • 5.村松亮太郎氏(ディレクター、クリエイティブカンパニー経営)
  • 6.向田麻衣氏(化粧品会社経営)
  • 7.雄谷良成氏(社会福祉法人理事長)
  • 8.山内真理氏(公認会計士・税理士)
  • 9.土井善晴氏(料理研究家)
  • 10.森下佳子氏(脚本家)
  • 11.尾形真理子氏(コピーライター、クリエイティブディレクター)
  • 12.しりあがり寿氏(漫画家)
  • 13.山口晃氏(現代美術家)
  • 14.ヒビノケイコ氏(ブログ作家)
  • 15.西村佳哲氏(プランニング・ディレクター)
  • 16.尾谷恒治氏(弁護士)

 正直に言うと、16人の人選は、担当記者や担当ライターが「ずっと会いたかった人」重視です。インタビューというのは、やはり聞き手がその人に強い興味を持たないと面白い話は聞けません。16人からどんな話を聞き出したのか。各担当者の感想コラムも面白いので、ぜひお読みください。

 個人的な感想としては、脚本家の森下佳子さんの記事に、心をわしづかみにされました。テレビドラマの「白夜行」、「JIN」、「天皇の料理番」、「ごちそうさん」、そして現在放映中の「おんな城主 直虎」の脚本家です。ここに挙げたドラマ、私は全部見ています。特に「白夜行」は、傑作中の傑作だと思います。この取材には同行できなかったので、この場を借りて……。「次はぜひ建築設計者をテーマにしたドラマ脚本をお願いします!」