毎年恒例、日経アーキテクチュアの独自調査企画です。
これまでは、集めたプロジェクト情報を「用途別」に分けて分析したり、「設計テーマ」でくくって分析したりすることが多かったのですが、今年は「都市(エリア)」に注目する形で分析・展望しました。
具体的には以下のような構成です。
- ▼街づくりのキーパーソンに聞く:内藤廣氏
- ▼東京:駅前の風景が大きく変貌
- 日比谷・日本橋エリア
- 渋谷エリア
- 虎ノ門エリア
- 東京都内で注目のプロジェクト11
- ▼大阪・京都:インバウンド特需でホテル続々
- 大阪エリア
- 京都エリア
- 関西エリアで注目のプロジェクト11
- ▼福岡:「天神ビッグバン」が五輪後本格化
- ▼全国の注目プロジェクト
特集では、人口減少や国際都市間競争を背景に進む“大都市の個性化”の動きをリポートしました。
そして、もう1つの目玉記事は、特別リポート「建築を変える新技術・ビジネス100 後編」です。前号(1月11日号)の特集「建築を変える新技術・ビジネス100 前編」では、建築に関わるキーワードを75まで紹介しました。後編の今号は、「都市」や「地域再生」に関わるキーワードを25取り上げています。
話は少しそれますが、日経アーキテクチュアは2014年から毎年、ムック「東京大改造マップ」を発刊しています。今年も最新版の「東京大改造マップ 2018-20XX」を1月31日に発売します。今号の日経アーキテクチュアで掲載した2つの都市企画は、いずれもこの東京大改造マップと緩やかに連動する形で進めました。
東京大改造マップを毎年更新しているのは、毎年コンスタントに売れるからです。値段の安さもあって(定価1200円+税)。一般的な建築専門書よりもはるかに多い部数が売れます。購入者の属性でいうと、「建築の専門家でない人」も興味を持って買ってくれています。自分の街がどう変わるの? という生活レベルの関心で購入している方もいれば、新技術の活用の場や新たな事業のニーズを見いだすための“ビジネス書”として購入している方もいるようです。
「都市」というのは、様々な技術やビジネスが「クロス(交錯)」する場であり、その中心に建築関係者はいます。いわば、他分野の人たちが熱い関心を注ぐ鉱脈のど真ん中に、私たちはいるのです。そのことを改めて意識してもらうために、年が明けて間もない1月下旬号に2つの都市企画を掲載しました。
そして、「クロス」ということで、もう1つご報告です。
日経アーキテクチュアの誌面や日経アーキテクチュア・ウェブのメールマガジンなどを通じて、これまでもお知らせしてまいりましたが、弊社は2月13日に新しいデジタル媒体「日経 xTECH(クロステック)」を創刊いたします。
従来の日経アーキテクチュア・ウェブ、日経コンストラクション・ウェブ、ITpro、日経テクノロジーオンラインといったデジタル媒体を完全統合したうえで、技術のクロス領域についても深く追いかけていくという、これまでにない媒体です。総勢120人の専門記者が、多様な情報を技術領域の境を越えてお伝えしていきます。
日経クロステックでは、「東京大改造」も重要テーマとして引き続き追いかけていきます。ご期待ください。