2007/04/12
3次元CADのデータから、立体的な建築模型を出力する「3Dプリンタ」が、建設業界でも注目され始めた。
そこで、建築設計に3次元CADを導入している大手ゼネコンの鹿島に、丸紅ソリューションの3Dプリンタ「Dimension BST768」を持ち込み、プロの建築設計者にモニター試用をお願いした。果たして、3Dプリンタは建築分野でどのような活用が可能なのだろうか。
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| 今回のモニター評価には、鹿島技術部情報管理グループの玉井洋さん(右)と、建築設計本部品質技術統括グループの村上隆三さん(左)にご協力いただいた。後ろの機械が3Dプリンタ「Dimension BST768」 |
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| 題材に選んだ美術館の3次元モデルデータ。複雑な曲面が多用されたデザインになっている |
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| 組み立てを考慮して、建築物をいくつかのパーツに分割した。右はその一つ | |
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| 3Dプリンタで“出力中”の各パーツ。プリンタヘッドから溶けたプラスチックが少しずつ積み重ねられ、パーツが立ち上がってくる。 | 出力が完了したパーツ。W203mm×D203mm×H305mmの範囲まで出力可能なので、複数のパーツをうまく組み合わせることによって出力時間を短縮できる |
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| 3Dプリンタから取り出した建築模型の各パーツ | |
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| 各パーツを拡大したところ。グレーの部分は中空部分に自動的に挿入された「サポート材」。後で砕いて撤去する | |
サポート材を撤去し、組み立てると完成
「CGにはない迫力が模型にはある」
パーツができあがったら、後はサポート材を砕いて撤去し、組み立てると模型が完成する。「最近の建築物は、3次元曲面を多用したものが多い。建築模型は、たいていのプロジェクトで作るが、複雑な曲面の建築物の模型は作るのに手間がかかることもある」と玉井さんは語る。
「今回はモニター評価のため、建物を構成するパーツをすべて3Dプリンタで作成してみた。しかし、平面や直線部分は従来のアクリル板や棒材を使用し、曲面部分は3Dプリンタで作るというような適材適所の使い分けを行えば、模型の作成もさらに効率化が図れるだろう」(同)という。
「建物から突き出した4本の柱は別に作り、本体に3Dプリンタで明けておいた穴に差し込んで接着剤で取り付けたが、角度もピッタリだった」と村上さんは加工の正確さを語る。
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| 各パーツを組み立て、完成した建築模型 |
そのため、施主へのプレゼンには、大型の模型が効果的なことも多い。3次元CADの活用で、複雑な曲面の多い建築物が多く設計される時代にこそ、模型づくりにも3Dプリンタが不可欠なツールになってきたと言えるだろう。

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