【第1回】過酷な工事現場で使えるデジカメの選び方-PR-

2006/11/27


工事写真は、非常に過酷な環境で撮影しなければならないことが多い。しかしひとつの作業に繰り返しはなく、工事写真に撮影の失敗は許されない。埼玉県戸田市で建設中のスーパー堤防事業「戸田公園地区盛土整備工事」の現場でデジタル工事写真を撮り、施工管理を担当するみらい建設工業の技術者に、工事現場で使うためのカメラ選びや撮影のコツを教えてもらった。


頑丈で、やさしくて、使いやすい

 工事写真を撮るためのデジタルカメラに特に求められる機能がいくつかある。その最たるものが頑丈さだ。 雨が降っていたりしても撮影しなければならない時がよくあるし、東北や北海道など寒冷地では雪も降るから防水性も必須の機能だ。「水深1メートルに30分沈めても水の浸入した形跡がないこと」が条件のJIS保護等級7級・防侵型をクリアしているとよい。

鉄筋や仮設材にぶつかったり、落下したり、工事現場で使うデジタルカメラには耐衝撃性が求められる
防水型のデジカメは電池やメディアの入る部分には必ずゴムパッドが入るなど細かな配慮がしてある

 水しぶきに加え、現場で多いのが粉塵だ。これも「粉塵が内部に入らない」ことが条件のJIS保護等級6級・防塵型をクリアしているとよいだろう。この規格をクリアしていれば、雨の中での撮影も問題ないし、汚れても水道水でじゃぶじゃぶ洗える。


落としても大丈夫か

 さらに、問題になるのが耐衝撃性だ。鉄筋を組んだ後など、狭いところに入り込んで写真を撮らなければならない時がある。そういった時は「かなり乱暴な扱いをせざるを得ないことがある」と、みらい建設工業施工本部土木部工事課の村松徹也氏は語る。だからストラップで首にかけるつもりがかかっていなかったり(1.5m位) 机においておいたら落ちてしまった(70cm位)など、ちょっと落としたくらいでは、簡単には壊れないこともとても重要だ。

「現場で使うカメラには、簡単に壊れないことが求められる」と語る村松徹也氏(左)。価格やデザインだけでなく、落下衝撃や水ぬれに強い機種を選びたい


 最近はファインダーをのぞくよりも液晶モニターを見て撮影することの方が多い。液晶モニターが傷つくと乱反射したりして画像の確認が難しくなるので、液晶の上に強化ガラスを張ってあるとか、液晶の部分をくぼませたデザインにするなど、液晶が傷つかないように配慮されていることも重要だ。ただ、最近は液晶を保護するためのシートも安価で販売されているので、そういったものを利用するのもいいだろう。


軍手で持ったときの使いやすさも

 戸田公園地区盛土整備工事に携わる田中優氏は現場で実際に写真撮影を担当している。いくつかのカメラを見比べながら指摘したのがカメラの大きさやストラップなどの問題だ。「首に掛けられるストラップが使えるかどうか、軍手で持っても安定して持ち、かつシャッターやスイッチのボタンが押しやすいかが使いやすさに響く」と言う。

現場での写真撮影を担当する田中優氏(左)。軍手をしたときの操作性を高めるため、デジタルカメラにシリコン製ジャケットを装着した例(右)


 カメラを首に掛けられれば両手が使えるので助かるし、寒冷地の現場では軍手の上にゴム手をはめることもあり、指の感覚でスイッチ類を押すことが難しくなる。慣れれば問題ないものの、 シャッターの電子音も重要だ。悪条件下では、音でシャッターを押したことを確認したいこともあるからだ。

●現場紹介

工事名:戸田公園地区盛土整備工事
工事の目的:荒川水系荒川の洪水対策の一環として戸田公園地区において高規格堤防(スーパー堤防)を構築
工期::2006年7月〜2007年3月
工事場所::埼玉県戸田市戸田公園地先
発注者:国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所
施工者:みらい建設工業株式会社 東京支店

※左図は完成予想図

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