モリリン守山の「オフィス新発見!」
目次
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放射線状のデスク配置の求心力、キッズステーション
CS放送で子ども向け専用チャンネルを手がける「キッズステーション」は、中央に、「コアスポット」と呼ぶ卵形のユーティリティースペースがあり、その周囲を放射線状にデスクが取り巻く。取材で訪れる前に写真を見ておいたのだけれども、実際に体験してみると卵形のインパクトは予想以上だった。
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来客スペースからオフィスをぐるり一望、常盤薬品工業
普通、オフィスの来客用打ち合わせスペースは、執務スペースとは明確に分離されているものだ。ところが常盤薬品工業の青山クリエイティブセンター(東京都港区)の場合、オープンな執務スペースの中央を貫くように、来客との打ち合わせなどに使うスペースがどんと構えている。
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カッコよさと合理性が同居したSOHO、バードマン
「とにかく見た目をカッコよくしたかった。デザイン会社はオフィスもカッコよくあるべきだ」。デザイン事務所、バードマンを率いる築地ROY良氏は全社スタッフ12人が勤務するSOHOをそんな風に語る。だが、このオフィスは見かけだけではない。小さなチームで仕事をしていくための合理的な考え方が投影されている。
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「ファジーアドレス」で執務スタイルを変える、大広
ファジーアドレス。聞き慣れない言葉だが、広告会社の大広は、東京本社(東京・港区)で採用した執務スペースのスタイルをこう名付けた。部門ごとにスペースを振り分けて部門内のまとまりを確保し、そのなかで自由に机を利用するスタイルだ。フリーアドレスと固定座席の“良いとこ取り”のオフィスといえるだろう。
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ウェブデザインの思考回路でつくったオフィス、クックパッド
「光や緑、空気を感じられるような空間にしたかった」。料理レシピのウェブサイトを運営するクックパッドの創設者、佐野陽光社長はそんな言葉で話を切り出す。
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シースルーで異部門間の相互理解深める、学研
小さいころ、毎月届く「科学」や「学習」の付録を楽しみにしていた読者も多いはず。そんな人にとってはなじみ深い学習研究社(以下、学研)が、2008年8月、東京・西五反田の「学研ビル」に移転した。
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くの字デスクを円形に並べフェイス・トゥ・フェイスに、アクセンチュア
最近訪れるオフィスでよく見かけるアイテムの一つが、“くの字形”の天板を持つデスクだ。ブーメラン形とも言えるその形は、折れ曲がっているので左右の長さの割に奥まで手が届きやすいし、少しばかり閉じた雰囲気が生まれるので一人ずつの領域が明確になる。
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茶室は“地域に根付く企業”の表現、日本オラクル
シャープな外観は、ビジネス関連のデータベースやアプリケーションの製品・サービスを提供する外資系オフィスのイメージに似つかわしい。よもや、この建物の24階に本格的な茶室が入っているとは思わなかった。
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編集部ごとに“城”を築く、アシェット婦人画報社
全社としての統一性にこだわらず、部署ごとの独自性を打ち出す。2008年7月28日に「南青山東急ビル」へ移転してきたアシェット婦人画報社は、そうした意味で今時ちょっと珍しい心意気をもったオフィスだ。
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むく材の空間にモデルルームの機能、イデアインターナショナル
生活雑貨の企画開発や販売を行うイデアインターナショナル(東京・港)は、デザイングッズ好きにはよく知られた企業だ。「ライフスタイル商品」と呼ぶ家電や雑貨、文具、オーガニックコスメ製品などを扱っている。「チムニーIII」という超音波式加湿器は、見たことのある人も多いだろう。
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丸テーブルから屋上まで集まれる場をあちこちに、カフェ・カンパニー
「カフェのようなオフィスをつくってください」。東京・渋谷に本社を構えるカフェ・カンパニーは、よくこのような依頼を受けるという。
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デスク間をぬう動線で社員同士を“触発”、レーサム
不動産業を営むレーサムは、霞が関コモンゲート西館の35階と36階に本拠を構えている。2008年1月1日、レーサムリサーチから社名を変更したのと同時に、新宿住友ビルから移転してきた。
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U字形に欠き込んだパーティションでプライバシーとつながりを両立、nendo
大小のU字形を描く欠き込みが、不規則に連続している。欠き込まれたパーティションの連なりは、あちこちに置かれた鉢植えとあいまって森のようにも見えるし、波のようにも見える。
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曲線・鏡面・ガラス多用の異空間でブランド構築狙う、アーンストアンドヤング
受付スペースに足を踏み入れ、軽く息をのんだ。曲線状の受付カウンターの両側に、やはり曲線状の通路が延びている。白い壁には楕円の窓があき、ガラスを通して内部の会議室が見える。会議室の壁一面には部屋ごとに異なるアートワークが施され、これと調和したカーベット、デスクやいすが配される。鏡面やガラスを多用した仕…
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旧校舎にレースのカーテンが揺れる、都市デザインシステム
校舎だった建物のコンバージョン(用途転換)、ステージのある執務スペース、直営のカフェ、屋上の緑化テラス。「都市デザインシステム」が2007年12月末に移転した新オフィスを説明するには、様々なキーワードが必要だ。
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素足の会議室で「ストレスのないコミュニケーション」、コスモスイニシア
分譲マンションを中心に手がけるデベロッパーであるコスモスイニシアは2006年9月、東京・港の「LOOP-Xビル」にあった本社を、新築の「内幸町東急ビル」(東京・千代田)へ移転した。
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窓の大きさに映し出された40年の進化、鹿島の新本社
東京・赤坂見附の交差点付近、国道246号沿いに、ブリッジでつながれた白い大小のツインビルが建っていたのをご記憶の読者も多いだろう。スーパーゼネコン、鹿島の旧本社だ。2007年7月、この旧本社ビルの隣に鹿島の新しい本社ビルが誕生した。
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山並み形の箱空間で“集中とコミュニケーション”を演出、ユラス
IT企業ユラスの開発部門が移転した東京・恵比寿のオフィスは、約160m2の面積を持つ長方形の空間だ。その中央を斜めに仕切るように、細長い箱形空間が置かれている。
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本音で話せる“掘りごたつ式会議室”、マッサージチェアも並ぶミクシィ
8月20日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「mixi」を運営するミクシィが、「住友不動産原宿ビル」に大移動してきた。16階から20階まで、最上部の5層分に全部門が入居した。
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イーストが選んだ“吹き抜け”オフィス、創造性を高めるきっかけに
テレビ番組製作を核とするイーストグループは2007年9月3日、東京・北青山に建つオフィスビル「アーバンBLD(ビルド)青山」へ移転した。