渡邊朗子の「オフィス設計の新潮流」
目次
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「機能融合」を志向する知識創造社会のオフィス
これからのオフィスは、例えば住居機能を兼ねるなど、より多機能(目的)になると考えている。この現象を「機能融合」と呼ぶ。機能融合に適した設計手法として私が注目しているのが、建築家のバーナード・チュミが提唱した「クロスプログラミング」だ。
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情報発信やコミュニケーションの拠点となる「コーポレートミュージアム」、竹中工務店など
近年、企業のオフィスに「コーポレートミュージアム(企業博物館)」と呼ぶギャラリーが併設されるケースが増えてきている。今回は、コーポレートミュージアムの事例を取り上げ、その意義を探っていきたい。
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知的創造のためのホームオフィスを設計する
今後、ユビキタス環境の下で、いつでもどこでも仕事ができるオフィスが増えていく。今回はホームオフィスについて考えてみたい。
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ミーティングでパソコンを使うと知的生産性が低くなる?
会議や打ち合わせの際のパソコン利用は知的生産性にどのような影響をもたらすのだろうか。今回はそれをテーマに取り上げたい。
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議論活性化には「壁面投影」よりも情報を囲む「机上投影」
いまやほとんどの会議で、持参したコンピューターを大画面に投影し、会議メンバーと情報を共有することが欠かせないようになってきた。そこで今回は、ITを使った会議の支援環境について考えてみたい。
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安心して情報を扱えるデスクスペースの条件
今回は「セキュアード・スペース(安心して情報を扱う空間)」の研究を紹介しながら、IT時代のオフィス設計について考えてみたい。
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自然環境を取り込んで知の創造を促す、大日本印刷の箱根研修センター
今回は、情報通信インフラを生かして、都心近郊にある研修所をリニューアルし、社員研修に生かしているケースを紹介しよう。
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クライアントの心揺さぶるプレゼンルーム、アサツー ディ・ケイ
コミュニケーションの中でも特に大切なのが、知識や情報を第三者に表現し、伝える「プレゼンテーション」だ。今回はプレゼンテーション環境のデザインについて考えてみよう。
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オフィスの中央に躍り出た“コピーキッチン”、新丸ビルの日本創生ビレッジ
2007年4月、新丸の内ビルディング(新丸ビル)が竣工。ビジネス交流を目的とした会員制のクラブ「東京21cクラブ」も、丸ビルの7階から新丸ビルの10階へと移設された。
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議論を活性化させる会議室、三鷹ネットワーク大学
これからのオフィス設計では、人が現実に集まる場をどのようにデザインするかがカギになってくる。そこにオフィスの存在意義がある。例えば、オフィスの会議室が議論の内容を記録したり、環境を学習したり、停滞した議論をチアアップ(活性化)したりしたらどうだろうか。それは、まさに知能化された会議室である。その第一…
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“サードプレイス”に学ぶこれからの社内オフィス機能、東京21cクラブ
最近、オフィスでも家でもない中間的なスペースが出現してきた。こうした空間を本連載では“サードプレイス”と呼ぶことにする。ユビキタスなインフラとモバイルツールを活用して、いつでもどこでも仕事ができるようになったためか、それとも終身雇用が崩れて、SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)ワーカーや独…