2015年第1四半期(1月~3月)は、Aクラスビルの坪あたり成約賃料(共益費除く)が前期比+1.9%の3万1166円となった。3四半期連続の前期比プラスと着実な上昇が続くが、上昇ペースは依然として緩やかだ。空室率は同+0.8ポイントの4.8%と6四半期ぶりに上昇している。国内企業を中心に館内増床や拡張目的の移転が顕在化して需要は拡大基調だが、今期はまとまった面積の空室床を抱えたビルの竣工が影響した。一方Bクラスビルは、成約賃料(共益費除く)が同+10.9%の1万9006円と大幅上昇し、5年3四半期ぶりに1万9000円台を回復した。空室率も同-0.8ポイントの3.7%と4四半期ぶりに低下。2009年第1四半期ぶりの3%台を記録している。