2014年第1四半期(2014年1月~3月期)における首都圏の大型マルチテナント型物流施設の空室率は、前期比+0.5ポイントの4.5%と上昇した。上昇幅は予想を下回り、需給が依然としてタイトなことを示している。供給は新たに5棟が稼働し、供給面積は10万8000坪と3四半期連続で高水準だった。一方、新規需要は9万6000坪と過去最高を記録。内陸部と湾岸部を問わず、第1四半期に稼働した物件の多くは竣工前の早い段階でテナントが決定し、2013年後半に竣工した大型物件も空室が着実に埋まりつつある。今後1年間の供給面積は約14万坪と、過去1年間の34万坪と比べると半分以下に留まる。しかも、2014年末までに竣工する4棟は、すでに床面積の半分でテナントが内定している。今後も首都圏全体で需給の引き締まった状態が続く見込みだ。