2013年度上半期(2013年4月~9月)の不動産業倒産件数(負債額1000万円以上)は前年同期比(YoY)-27.31%、前期比(HoH)-9.69%の149件だった。年度上半期としては2年ぶりに前年同期を下回り、過去20年間で最少だ。全国9地区すべてで前年同期を下回っている。負債総額はYoY-27.4%、HoH+12.37%の912億2500万円だった。年度上半期としては、5年連続で前年同期を下回り、1990年度(739億400万円)以来、23年ぶりに1000億円を割り込む低水準となった。不動産市場は活況が目立つが、倒産形態をみると企業の解体・消滅である破産が倒産の約8割を占め、業績不振に陥った企業の再建が難しいことが浮き彫りになっている。倒産は低水準で推移しているが、今後は小規模企業を中心に、競争についていけず息切れするケースの増加が懸念される。