2013年10月の不動産業倒産件数(負債額1000万円以上)は前年同月比(YoY)+3.57%、前月比(MoM)+20.83%の29件と、5カ月連続で30件を下回った。10月としては、1994年以降で過去3番目に少ない(最少は2011年25件)。負債総額はYoY+59.58%、MoM+470.24%の236億3100万円。負債額別では、10億円以上の大型倒産が4件(前年同月6件)減ったが、1億円~5億円の倒産が10件(同3件)と増加した。景気回復期待感に伴う金利や販売価格の先高感もあって不動産市場は活況をみせる一方で、倒産原因別では既往のシワ寄せ(赤字累積)がYoY+60.0%と増え、業績低迷から脱却できない企業の「息切れ倒産」がみられる。同業他社との競争についていけない企業の今後の動向が注目される。