都心5区の大規模オフィスビルの空室率は2012年8月、対前月比-0.18ポイントの6.74%と2カ月連続で低下、2012年4月の水準まで戻った。現空面積も3カ月連続で減少、市場の需給バランスには改善傾向がみられる。一方、賃料は3カ月連続で低下、6カ月ぶりに坪あたり2万円を割り込んだ。2012年前半には賃料底打ちの兆しがみられたが、32万8754坪と依然として高水準の空室率が影響、2012年1月に記録した1994年統計開始以来の最安値(19,707円/坪)に再び迫りつつある。区ごとにみていくと、まとまった規模の空室を抱えて大規模ビルが竣工した港区を除く4区で現空面積が減少、特に千代田区、新宿区で空室床の解消が進んだ。