50選ビルの評価方法
■評価対象
日経不動産マーケット情報編集部が選定した東京都区部にある延べ
床面積1万m2以上の主要オフィスビル513棟を対象とした。
■評価項目と配点方法
評価項目は次の四つ。
(1)地震リスクの低さ (2)設備・管理スペック
(3)環境対応 (4)立地条件
(1)地震リスクの低さ(50点満点)
エンジニアリングの見地から自然災害リスクや建物の評価サービスを
提供するイー・アール・エス(本社:港区)と応用アール・エム・エス(本社:
港区)の協力を得て、ビルの地震リスクを計算した。計算にあたっては、
ビルの構造と立地する地盤、地震危険度を考慮した。地震リスクに応
じて、それぞれのビルをA~Eの5ランクに分類し、ランクごとに50点
から10点まで配点した(表1参照)。免震工法を採用しているビルには
最高点の50点、制振工法を採用しているビルには40点を付けた。
(2)ビル設備・管理スペック(50点満点)
採点項目と配点は表2の通り。
天井高、床荷重、コンセント電気容量、OAフロアの高さの項目につ
いては、513棟の平均値を参考に一定の水準を算出し、これをクリア
しているビルに加点した。警備方式、利便施設については、調査対
象とした項目のうち2項目以上対応している場合に加点した。設備デー
タの数値や管理面の対応がわからなかった場合は加点していない。
(3)環境対応(20点満点)
採点項目と配点は表3の通り。
調査対象とした7項目について、1項目につき5点を加点した。最高点
は20点とし、4項目以上対応しているビルはすべて20点とした。
(4)立地条件(50点満点)
最寄り駅からの距離に応じてビルを四つのクラスに分類して配点した。
徒歩5分以内の距離にある駅で、JRまたは地下鉄を3路線を利用できる
ビルについては10点を加点した(表4参照)。
ビルのより詳しいデータは「東京オフィスビル名鑑2010」に掲載しています。