(資料:千葉市)
(資料:千葉市)

 千葉市・幕張新都心地区で7月2日、3日の2日間、大型オフィスビル5棟の合同内覧会が開催される。「CHIBA CITYビジネスオープンデー」と題したイベントで、千葉市による企業立地補助制度のガイダンスなども同時に開かれる。

 内覧できるオフィスビルは、幕張テクノガーデン、ワールドビジネスガーデン、NTT幕張ビル、QVCスクエア、住友ケミカルエンジニアリングセンタービルの5棟。ビル仲介会社や移転を検討している企業などが対象で、事前の申し込みは不要だ。詳細は、千葉市のウェブサイトに掲載されている。

 幕張エリアでこうした合同内覧会が開かれるのは、今回が初めて。「ビル単体で内覧会を開いても、幕張では集客に限界がある」というビルオーナーの声を受けて、千葉市産業支援課企業立地室が企画した。

 千葉市は企業誘致に力を入れており、新規にオフィスを構える企業に対して、全国でも手厚い補助制度を設けている。2015年4月からは事務所規模の要件をこれまでの「100m2以上」から「80m2以上」に緩和し、法人市民税の補助対象を広げるなど、更なる制度拡充を図っている。

 幕張エリアにある大型オフィスビルの稼働率は、2015年6月時点で90%程度。今年に入って上昇傾向にあるが、東京都内に比べると動きは鈍い。成約賃料水準は、1坪あたり共益費込みで1万円程度とみられる。