東京ガーデンテラスの完成予想図。左がオフィス・ホテル棟、右奥が住宅棟(資料:西武HD)
東京ガーデンテラスの完成予想図。左がオフィス・ホテル棟、右奥が住宅棟(資料:西武HD)
オフィス・ホテル棟のオフィスエントランス(資料:西武HD)
オフィス・ホテル棟のオフィスエントランス(資料:西武HD)
低層部にある商業施設のエントランス(資料:西武HD)
低層部にある商業施設のエントランス(資料:西武HD)

 西武ホールディングス(HD)は1月13日、赤プリの愛称で親しまれた旧グランドプリンスホテル赤坂の跡地に建設する超高層複合ビルに入居するホテルの名称を「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」に決定した。運営は西武HDの子会社であるプリンスホテルが担当。プリンスホテルはこれまで「ザ・プリンス」「グランドプリンスホテル」「プリンスホテル」といったブランドを展開してきたが、「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」はいずれにも属さない最上級ホテルと位置付け、海外富裕層などを取り込む。開業は2016年夏を予定する。

 赤プリ跡地は「東京ガーデンテラス」として再開発され、地上36階地下2階建てで高さ180mのオフィス・ホテル棟と、地上21階地下2階建てで高さ90mの住宅棟の2棟の建設工事が進んでいる。「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」はオフィス・ホテル棟の30階~36階に位置。「眺望と内装が一体感を生むデザインとし、美術館にいるような雰囲気や高揚感を味わっていただける」(西武HD)ようにする。客室250室のほか、レストラン・バーやスパ、フィットネス、プールなどを設ける。

 オフィス・ホテル棟の1階~4階は商業施設やコンベンションホール、5階~28階はオフィス、29階は設備フロアとなる。オフィス部分の基準階床面積は1000坪超。24フロア中20フロアの約2万坪をヤフーが賃借して、ミッドタウンなどから本社を移転、集約することがすでに決まっている。

 東京ガーデンテラスの敷地面積は約3万400m2、延べ床面積は約22万7200m2。主な用途別の内訳はオフィスが約11万m2、ホテルが約2万8700m2、住宅が約2万2700m2、商業施設が約1万800m2となっている。住宅棟は135戸程度の賃貸住宅で構成する。総事業費は約980億円。新築工事は2013年1月に着工し、2016年5月の竣工を予定している。


[開発の概要]
開発名:東京ガーデンテラス(グランドプリンスホテル赤坂跡地開発計画)
所在地:千代田区紀尾井町1-2(住居表示)
最寄り駅:地下鉄赤坂見附駅または永田町駅 各徒歩1分
面積:土地約3万400m2、延べ床約22万7200m2
構造:S造など(オフィス・ホテル棟)、RC造(住宅棟)
階数(地上/地下):36/2(オフィス・ホテル棟)、21/2(住宅棟)
用途:事務所、ホテル、住宅、店舗
用途地域:第二種住居
容積率:300%(法定)
事業主:西武プロパティーズ
設計者:日建設計
施工者:鹿島・鉄建・熊谷組JV(オフィス・ホテル棟)、西武建設・大林組・前田建設工業JV(住宅棟)
工期:2013年1月~2016年5月(予定)
総事業費:約980億円