大都市圏の人口動態を都市中心からの距離帯別に分析した結果を三井住友トラスト基礎研究所がまとめた。同社は、2010年までは郊外部ほど高齢化率の上昇幅が大きいが、今後2050年にかけては一転して都心部ほど高齢化の進展が顕著になると予想する。特に東京都心(東京、新宿、渋谷の各駅から1km~13kmの圏域)では、65歳以上の高齢者だけで、国が人口集中地区の基準とする人口密度、4000人/km2を超える見通しだ。都心近郊に、高齢者が集積する“シルバーリング”とも呼べる圏域が形成される。高齢化率も45%を超え、かつてない超高齢社会の到来が見込まれる。「都心の限界集落化」という新たな社会的課題が生じる可能性が出てきた。

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