紀尾井町プロジェクトの完成予想図(資料:西武ホールディングス)
紀尾井町プロジェクトの完成予想図(資料:西武ホールディングス)

 2016年5月の完成をめざして建設が進む紀尾井町プロジェクト(仮称)に、ヤフーが本社を移転する。地上36階地下2階建てのオフィス・ホテル棟の20フロアを賃借する。基準階床面積が約1000坪であることから、利用面積はおよそ2万坪に上る見込みだ。ビル完成後に順次移転する。

 同社は港区赤坂9丁目のミッドタウン・タワーに本社を置いているほか、港区六本木1丁目のアークヒルズサウスタワーにもオフィスを構えている。事業拡大に伴う社員の増加とオフィス機能の集約などを目的に、移転を決めた。

 紀尾井町プロジェクトは、西武プロパティーズ(本社:埼玉県所沢市)がグランドプリンスホテル赤坂(旧赤坂プリンスホテル)の跡地で進めている再開発事業。約3万400m2の敷地に、ホテル(約2万8700m2)・オフィス(約11万m2)・店舗(約1万800m2)からなる複合ビルと、賃貸住宅(約2万2700m2)の2棟を建てる。総延べ床面積は22万7200m2。総事業費はおよそ980億円だ。


[移転の概要]
テナント名:ヤフー
移転先ビル:紀尾井町プロジェクト(仮称)(千代田区紀尾井町1-2)
賃借面積(移転先):2万坪 ※
移転元ビル:ミッドタウン・タワー(港区赤坂9-7-1)、アークヒルズ サウスタワー(港区六本木1-4-5)
移転時期:2016年5月以降順次
周辺エリアの賃料相場:霞が関・永田町・平河町エリア

(※)概要欄の賃借面積は、入居フロア数と基準階床面積などから算出した推定値