日本商業不動産保証(JCPG、本社:港区)は2014年4月、ハリファックス・アソシエイツが管理するオフィスビル2物件において、テナント入居時の保証金を半額にするサービスを開始した。賃料の10カ月分の保証金を5カ月分に引き下げる。減額分はJCPGがビルオーナーに対して保証する。

 対象になるビルの一つは、港区西新橋3丁目のハリファックス御成門ビル。地下鉄御成門駅から徒歩1分の場所にあり、地上9階地下1階建て、延べ床面積2718m2だ。もう一つは港区芝公園1丁目にあるハリファックス芝ビルで、地上7階地下1階建て、延べ床面積2634m2の規模。2棟合わせて約500坪を同サービスの適用物件として、このたびテナント募集を始めた。

 JCPGが手がける「保証金半額くん」サービスは、テナントまたはオーナーから一定の保証料を受け取る代わりに、いざという時に保証金減額分をJCPGが補填するしくみ。テナントにとっては浮いた費用を本業に回すことで資金効率を上げることができ、オーナーにとってはテナント誘致の材料になる。JCPGとハリファックスは今後、同サービスを利用できる物件を増やしていく。

 JCPGはこのほか、内田洋行グループのオフィス関連サービス企業、ウチダシステムズ(本社:中央区)とも提携した。ウチダが顧客から移転に関する相談を受けた際、オフィスコスト削減の提案の一つとしてJCPGの保証サービスを薦める一方、JCPGも顧客に対してウチダのオフィスソリューションサービスを紹介する。相互補完で幅広い顧客ニーズに応えていく考えだ。