Japan Breakfast会場のマジェスティックホテル
Japan Breakfast会場のマジェスティックホテル

 3月11日、世界最大の不動産コンファレンス、MIPIM(ミピム)が仏カンヌで開幕した。25回を迎えたイベントの会場は、今回もコートダジュールの海岸に突き出したパレ・デ・フェスティバル。5月の映画祭ではレッドカーペットの上を有名俳優が歩くその場所だ。今回の参加者は事前登録に基づき2万人強と予想されている。日本からの参加者も昨年を大幅に上回り、初めて100人を超えた。

 2020年のオリンピックを控えた日本にはいつも以上の注目が集まる。初日8時30分からのオープニングを飾ったのは毎年恒例のJapan Breakfast。ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント、ブラックストーン、BNPパリバ、ANREV(アンレブ/アジア非上場不動産投資家協会)などからのスピーカーが日本市場の魅力について活発な議論を交わし、東日本大震災の犠牲者に対する追悼で締めくくられた。続くセッションのFocus on Japanにも140人収容の会場は立ち見が出るにぎわいを見せた。先に新聞報道があったように、2015年にはMIPIM日本版の開催も決定。主催者である仏Reed MIDEMからの期待も高い。

 期間中雪に見舞われることもあった昨年の冷たい気候とは打って変わり、今週の南仏は暖かな日和が続くと予想されている。ウクライナ危機が欧州経済に影を投げかけるなか、投資家は今後1年の不動産・金融マーケットのリスクにどのように対処していくのか。不動産マーケット情報は、Twitter(@fudosanmarket)でのリアルタイム発信を取り混ぜて、世界の不動産市場の最前線の動きを伝えていく。

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本間 純=仏カンヌ