野村証券の持株会社である野村ホールディングスは2月13日、米Fortress(フォートレス) Investment Groupの全持分を同社に売却した。野村は2006年にフォートレスに出資し、直近では約12%を保有していた。売却額は3億6340万ドル(約372億円)。野村は200億円規模の売却益を計上する。

 野村はフォートレスが対日投資ファンドを組成するにあたり日本の年金基金からの資金募集を手がけるなど、同社と協力関係にあった。両社は資本関係の解消後も、提携を維持していく。

 フォートレスはニューヨーク証券取引所に上場する大手オルタナティブ投資会社。不動産、不良債権、プライベートエクイティ、ヘッジファンドなどに幅広く投資し、2013年9月時点で580億ドル(約5兆9000億円)の資産を運用している。

 日本での運用資産は18億6800万ドル(約1900億円)で、直近のネットIRR(内部収益率)は20.6%。2012年12月には日本特化型の不動産ファンドであるFortress Japan Opportunity Domestic Fund IIをエクイティ総額1300億円でクローズしている。