東京電力銀座支社本館
東京電力銀座支社本館

 東京電力は8月28日、中央区銀座3丁目の銀座支社本館を売却すると発表した。譲渡先は読売新聞社で、価格は約235億5500万円。建物価格は1億円で、ほとんどが土地代だ。土地代を1坪あたりに換算すると6717万円になる。

 東京電力銀座支社本館は地下鉄銀座駅から徒歩3分、並木通り沿いの商業エリアに立つ。並木通りを挟んでプランタン銀座に隣接している。地上6階地下2階建て、延べ床面積7916m2の規模で、1962年に竣工した。地上部分はオフィス、地下は変電設備となっている。土地面積は1152m2で、容積率700%の商業地域に指定されている。

 東京電力は2013年9月、土地を先行して読売新聞グループ本社と読売新聞東京本社に譲渡。そのうえで地下変電施設備を撤去し、2016年3月に建物を読売新聞東京本社に引き渡す。

 読売新聞社は銀座支社本館を取り壊し、新たなビルを建てる方針だ。同社は近隣でプランタン銀座やマロニエゲートなどの商業ビルを所有しており、「所有するビルとの相乗効果が期待できる」と読売新聞グループ本社では話している。

 売り主の東京電力は、経営合理化に向けて保有する不動産の売却を進めている。政府に認定された総合特別事業計画では2013年度までに、2472億円相当の不動産を売却する方針だ。銀座支社本館については2014年度以降の売却を予定していたが、早期の売却に切り替えた。


[売買の概要]
名称:東京電力銀座支社本館
買い主:読売新聞グループ本社(土地)、読売新聞東京本社(土地・建物)
売り主:東京電力
価格:約235億5500万円(土地約234億5500万円、建物1億円)
所在地:中央区銀座3-3-18(住居表示)
最寄り駅:地下鉄銀座駅徒歩3分
面積:土地1152.30m2、延べ床7916.05m2
構造:SRC造
階数(地上/地下):6/2
用途:事務所、変電所
用途地域:商業
容積率:700%(法定)
取引時期:2013年8月(契約)、2013年9月(土地引渡)、2016年3月(建物引渡)
取引形態:所有権