表は、建物外周の断熱・遮熱性能を表すPAL低減率(Perimeter Annual Load)と設備の省エネ効率を表すERR(Energy Reduction Ratio)の総合ランキングだ。2013年3月末時点の東京都の建築物環境計画書制度の公表資料から、ビルを抽出して集計した。

 対象としたのは、区部にある延べ床面積1万m2以上の主要オフィスビル260物件だ。PAL低減率とERRのそれぞれについて1位から260位まで順位をつけ、1位を100点、260位を0点として均等に点数化。両数値を足して総合順位をつけた。ランキング上位には、ここ1~2年の間に完成したビルと、これから竣工を迎えるビルがずらりと並んだ。

 1位は2007年竣工の鹿島赤坂別館だ。2位の芝浦水再生センター再構築に伴う上部利用事業(仮称)はオフィスと店舗などからなる複合ビルで、延べ床面積約20万m2の大規模プロジェクトだ。NTT都市開発などが計画し、2015年の竣工を予定している。3位は2014年完成予定の日本橋ダイヤビルディングだ。