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【開発】ラゾーナ川崎東芝ビルが完成、CO2を50%削減

2013/04/17

ラゾーナ川崎東芝ビル
ラゾーナ川崎東芝ビル
フロア中央に設けられた吹き抜けと階段(写真:野村不動産)
フロア中央に設けられた吹き抜けと階段(写真:野村不動産)
積層ゴムとオイルダンパー
積層ゴムとオイルダンパー

 NREG東芝不動産が建設を進めてきたラゾーナ川崎東芝ビルが2013年3月に竣工した。地上15階建て、延べ床面積10万4594m2の規模で、ビルの外形がほぼ立方体になっていることが特徴だ。「高い環境性能と国内最大級のオフィスフロア面積を低コストで実現できた」(野村不動産)という。

 ラゾーナ川崎東芝ビルは、川崎駅前にあるラゾーナ川崎プラザに隣接する。東芝の川崎事業所跡地を再開発したものだ。建物は超高層とはせず15階に抑えて外形をほぼ立方体にした。最新鋭のビルにもかかわらず坪あたりの建設費は60万円と、都心の超高層ビルで平均的な90万円~100万円に比べて抑えられたと野村不動産はいう。

 環境性能は、東京都の一般的なオフィスビルに比べて二酸化炭素排出量(CO2)を50%削減できる見込みだ。DBJ Green Buildingのプラン認証とCASBEE(建築環境総合性能評価システム)川崎で最高位に認定された。外形を立方体にしたことで表面積を約30%削減でき、バルコニーとルーバーを配して日照を抑えた。空調設備は各階バルコニーに置いて効率を高めている。BEMS(ビルエネルギー管理システム)を採用し、画像センサーで空調や照明を個別制御する。停止時に電力を回生する機能を持つエレベーターなど最新鋭機器を導入した。

 オフィスフロアの基準階面積は2000坪超と国内最大級を実現した。ガーデンシティ品川御殿山の2045坪や新宿イーストサイドスクエアの1789坪に匹敵し、1フロアに800人の従業員を収容できる。フロア中央に吹き抜けと階段を設けて上下階のコミュニケーションを促進し、オフィスの知的生産性を高める工夫を施した。

 BCP(事業継続計画)対応については、揺れを抑える積層ゴム84本と長周期振動を減衰させるオイルダンパー16本を配した免震構造を採用している。電力は、特別高圧2回線受電方式にし、1500kVAの非常用発電機2機を設置して共用部とテナント部にそれぞれ72時間電力を供給できる体制を整えた。さらに2000kVAの発電機2機を設置できるスペースも設けている。大容量の上水・雑用水受水槽も備えている。

 テナントは、すでに東芝グループの一棟借りが決まっている。スマートコミュニティ事業のグローバル展開に向けた中核拠点「スマートコミュニティセンター」として活用していく計画で、10月に開所予定だ。2013年度内をめどに、グループの社会インフラ部門やクラウドソリューション部門などの従業員約7800名が順次集結する。


開発名:ラゾーナ川崎東芝ビル
所在地:川崎市幸区堀川町72-34ほか(地番)
最寄り駅:JR川崎駅徒歩2分
面積:土地9765.58m2、延べ床10万4594.45m2
構造、階数:S・SRC造(免振構造)、地上15階建て
用途:事務所、博物館、駐車場(114台)
事業主:NREG東芝不動産
設計者:野村不動産、日建設計
施工者:大林組
工期:2011年7月~2013年3月
総事業費:500億円弱(土地代を含む)
テナント:東芝グループ

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