ソニーは1月18日、米国子会社が本社として使用しているニューヨークのビルを11億ドル(約1000億円)で売却すると発表した。ソニーは今期、売却益6億8500万ドル(約600億円)を計上する。

 ビルはセントラルパークの南側、市内中心部のマジソンアベニューに面している。米ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、20社以上の購入希望が寄せられ、三井不動産やブルネイの政府系ファンドなどが最終ビッドに残ったが、地元の不動産会社であるThe Chetrit Groupなどの企業連合が取得した。

 今回の価格は、ソニーが2002年にAT&Tから取得した際の4倍以上。市内ではマンション価格が高騰しており、買い主は高層階の一部を住宅にコンバージョン(用途転換)することを前提に取得したという。

 ソニーは建物を3月に引き渡した後にリースバックし、3年以内に退去する。