歌舞伎座タワー(写真:松竹)

 中央区銀座で2013年2月竣工予定の歌舞伎座タワーや大阪市北区で2015年の竣工をめざして計画中の清和梅田ビル(仮称)が、日本政策投資銀行のDBJグリーンビルディング認証で最高ランクのプラチナの格付けを取得した。同行の環境認証ビルは2012年11月末で計71物件となった。

 松竹が開発する歌舞伎座タワーは延べ床面積9万4097m2。環境性能に加えて耐震性や電源維持能力のほか、銀座エリアの帰宅困難者対策を施すなど防災上の優れた取り組みを有することが高く評価された。清和綜合建物の清和梅田ビルは延べ床面積2万3780m2で、省エネ性能のほか、72時間供給可能な非常用電源を装備し、やはり帰宅困難者を支援するなどの策が評価された。

 11月には兵食の六突冷蔵庫(神戸市中央区)が冷蔵倉庫として初めてDBJ認証を取得。日本プライムリアルティ投資法人は薬院ビジネスガーデン(京都市下京区)など4物件で認証を取得した。日本政策投資銀行は8月から、従来のプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズの下にサーティファイドを加え、認証ランクを5段階としている。

(注)公表資料を基に本誌が作成