東京都都市整備局は、港区にある竹芝地区の都有地を対象に、産業貿易センターと複合施設を整備する民間事業者を公募する。2012年7月中旬に、募集要項などを公表した。土地を民間事業者に貸し付けて周辺地域の再開発を促す「都市再生ステップアップ・プロジェクト」として、公募型プロポーザル方式で事業者を選定する。

 対象となる土地は、港区海岸1丁目の東京都公文書館跡地、計量検定所跡地、産業貿易センター跡地の合計約1万5600m2。ゆりかもめ竹芝駅の西側に位置し、旧芝離宮恩賜庭園に近い。事業者はこのエリアに、新たな産業貿易センター、業務機能を中心とした複合施設、竹芝ふ頭へ向かう幹線道路沿いの歩行者環境などを整備し、運営する。周辺地域を含めたエリアマネジメント業務も実施する。土地の貸付期間は70年間。産業貿易センターは、建設後に都が事業者から買い取る。

 7月30日、31日に応募希望表明書を受け付ける。提案書の提出は12月26日を予定しており、2013年5月ごろに事業予定者を決定する。なお、既存施設の除却スケジュールは、公文書館が2012年度、計量検定所が2014年度、産業貿易センターが2016年度を予定している。